kintoneのデータベース機能とは?特徴や使用上の注意点を解説

サイボウズのクラウドサービス「kintone(キントーン)」は、顧客情報などを管理するデータベースツールとしても活用できます。データベースの構築が初めての方でも、ノンプログラミングで簡単にデータベースをつくることが可能です。
本記事では、kintoneのデータベース機能の特徴や、エクセルと比べたときのメリット、使用上の注意点を解説します。
kintoneのデータベース機能の特徴
kintoneは、ノンプログラミングで業務システム(アプリ)を作成し、仕事を効率化できるクラウドサービスです。kintoneには、インターネット上でアクセスできるWebデータベースを作成する機能もあります。既存のテンプレートをそのまま利用できるため、データベース構築が初めての人も安心です。kintoneのデータベース機能の特徴は、大きく3つに分けられます。
- ノンプログラミングでWebデータベースを構築できる
- スマートフォンやタブレット端末でデータを閲覧できる
- RDBのようにデータを紐付けられる
1. ノンプログラミングでWebデータベースを構築できる
kintoneは3つの方法でアプリを作成できます。
- 既存のサンプルアプリをカスタマイズする
- エクセルやCSVファイルを読み込んでアプリ化する
- ドラッグ&ドロップで必要な機能を選択する
2. スマートフォンやタブレット端末でデータを閲覧できる
kintoneはスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末に対応したクラウドサービスです。そのため、kintone上でWebデータベースを作成すれば、モバイル端末でデータを閲覧できるようになります。
3. RDBのようにデータを紐付けられる
RDB(リレーショナルデータベース)とは、複数の表(テーブル)を相互に関連付け、必要なデータを取り出せるデータベースです。たとえば、社員名簿と給与計算の2つの表をRDBで作成した場合、社員ID(外部キー)が同じデータを呼び出し、相互に関連付けて表示することができます。kintoneで作成したデータベースには、この外部キーを用いたデータ連携機能が用意されています。つまり、簡易的なRDBとしてkintoneを運用することも可能です。
kintoneのデータベース機能を利用するメリット
kintoneのデータベース機能を利用するメリットは2つあります。
- 大容量のデータでも快適にアクセスできる
- レコードにコメントを書き込める
大容量のデータでも快適にアクセスできる
エクセルでデータベースを作成する場合、以下のような欠点があります。
- バックアップなどの目的で複数のファイルを作成すると、どのファイルが最新のものかがわかりにくくなる
- データベースの規模が大きくなってくると、ファイルが重くなって編集に時間がかかる
レコードにコメントを書き込める
kintoneには、データベースのレコード(1件のデータのこと)にコメントを書き込み、他の社員と共有する機能があります。エクセルにもコメント機能はありますが、kintoneならコメントに「いいね!」をつけたり、コメントのリンクを他のアプリで共有したりすることも可能です。コメントのやりとりを通じて、社内のコミュニケーションを活性化させることができます。
kintoneのデータベース機能を利用するときの注意点
kintoneのデータベース機能を利用するときの注意点は2つあります。
- エクセルのような関数機能がない
- RDBのようなトランザクションの概念がない
エクセルのような関数機能がない
エクセルと違って、kintoneで作成したデータベースには高度な関数機能はありません。ただし、表やグラフの範囲を指定し、自動で集計することは可能です。また、IF関数、AND関数、OR関数、SUM関数など、基本的な関数ならkintoneでも利用できます。
RDBのようなトランザクションの概念がない
kintoneのデータベースとRDBの違いは、kintoneにはトランザクションの概念がない点です。トランザクションとは、複数のデータ処理を1セットにまとめ、更新内容をデータベースに反映させることを意味します。kintoneではトランザクション処理が行えないため、複数のアプリのデータを更新する場合は、注意して作業する必要があります。
【まとめ】
kintoneのデータベース機能でWebデータベースを構築しよう
kintoneのデータベース機能なら、使いやすいWebデータベースをノンプログラミングで作成できます。スマートフォンやタブレット端末から閲覧できたり、RDBとよく似たデータ連携機能を持っていたりするのも、kintoneならではの特徴です。
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